中央快速書庫

作った模型やら撮った写真やら

うぐいす~関西に残る最後の201系を追う~ 訂正

コミックマーケットおよびboothで販売させていただいております当方執筆の同人誌「うぐいす~関西に残る最後の201系を追う~」につきまして、現時点で判明している誤植箇所についてお知らせいたします。

 

darumasquare.booth.pm

 

 

P52 右上写真キャプション

この光景も見られなくなってしまった→この光景も珍しいものとなってしまった。

(今でも休日朝に見られます)

 

P60 ND602編成の車両番号

クハ201-66 モハ201-154 モハ200-154 モハ201-154 モハ200-154 クハ200-66

クハ201-66 モハ201-152 モハ200-152 モハ201-153 モハ200-153 クハ200-66

 

P63 ND610編成の車両番号

クハ201-125 モハ201-249 モハ200-249 モハ201-230 モハ200-230 クハ200-125

クハ201-125 モハ201-249 モハ200-249 モハ201-250 モハ200-250 クハ200-125

 

(モハ201-230、モハ200-230は京葉線のK4+54編成の車両ですね)

 

P69 右上写真キャプション

上からクハ201、モハ201、モハ200

上からクハ200、モハ201、モハ200

 

 

ほかにも誤植が見つかり次第当記事を更新させていただきます。

豊田車両センター 201系撮影会に参加しました。後編

豊田車両センター 201系撮影会参加レポート 後編です。

 

↓前編はこちら↓

jr201-chuorapid.hatenablog.com

 

 

近接での撮影タイムが終了。この後は方向幕を変更しての撮影時間となります。

撮影時間は各行先につき3分(!)。だいぶ短い…

201系には電気が来ていないので、それぞれスタッフが手で幕を回転させてくださいます。

 

 

1つ目 快速高尾

オレンジべた塗の種別幕!! 特快もかっこいいですが、これが見慣れた中央快速線201系の姿です。

 

冷静に考えると「特快以外は種別幕に車体色を表示する」ってなかなかぶっとんだことしてます。

 

 

2つ目 中央特快 豊田

数ある201系中央線の幕のコマの中から,かなりマイナーなこの行き先がセトリ入り。開催が豊田車両センターだからでしょうか。

中央線は種別行先ともかなり多彩なので方向幕のバリエーションはかなり多く、中央線の201系の方向幕には全部で70コマ近く収録されています。

 

 

3つ目 青梅特快青梅

中央線の優等種別のうち、青梅線が絡む特快は青梅特快として区別されているのはご存じの通り。行先表示の「青梅特快」の文字は緑。

 

4つ目 通勤特快東京

平日朝の上り特快。種別幕の文字も黒と紫になっています。

前面の電動種別幕は通勤特快誕生に合わせて設置されたもの。全体的に寒色な文字色は少し近代的な印象を受けます。

 

やはりクハ201には東京行きが似合いますね。

 

5つ目 通勤快速河口湖

通勤快速の河口湖行は大月で編成を分割し、4両編成が富士急に直通して河口湖へ向かいます(6両は大月止まり)。

中央線の201系の分割編成は末期に組み替えられた数編成を除き下り方が6両基本編成、上り方が4両付属編成となる組成でした(E233系と逆)。つまり種別幕付きクハ201は河口湖行の最後尾を務めていたわけです。

 

 

通勤快速の登場は1986年。実は特別快速が中央特快と青梅特快に分離するより通勤快速の登場のほうが早かったりするのです。

 

 

6つ目 各駅停車神田

東北新幹線東京駅乗り入れに伴う工事の際、一部の各駅停車東京行きが神田行として運転されることとなり、その時にこのコマが追加されました。201系好きの中では一番有名な「ネタ幕」なのではないでしょうか(?)

 

 

各駅停車なのに特快と同様のスピード感あるフォントというのも面白いです。

 

 

7つめ ホリデー快速おくたま号 奥多摩

撮影会のトリを飾ったのはこの幕。オレンジの車体に緑色の表示が最高に映えます。かっこいい。

 

 

各方向幕につき3分の撮影時間が終了した後、撮影会は終了。解散となりました。

ひさびさの201系中央線との再会。あっという間の1時間でしたが、とっても幸せな時間を過ごすことができました。

 

企画の運営に携わったスタッフの皆様、ありがとうございました。

 

またクハ201‐1と会える機会があるといいな…!

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

豊田車両センター 201系撮影会に参加しました。前編

 




6/11、豊田車両センター 201系撮影会に参加しました。

 

この撮影会は自体今回で四度目の開催ですが、JREモールでの争奪戦に負け続けていたため、今回やっと参加することができました。

 

(あの早い者勝ちのシステム、なんとかならないのかな…)

 

 

当日は豊田車両センターの門で集合。本人確認ののち、オリエンテーション会場の会議室に案内されます。

 

門から会議室までの道中もE233系や209系を見ることができますが…回ごとの公平性のためか撮影は禁止です。

(道中に限らず、この撮影会は201系クハ201‐1以外の車両や建屋外の撮影は禁止されています)

 

会議室に到着すると…

 

 

説明用のモニターの左右にヘッドマークがおいてあります!

 

 

 

ありがとう八トタ115

 

 

 

ホリデー快速 

 

 

 

中央線開業130周年 

 

そして一番左には…

 

 

 

四季彩のヘッドマーク!これを目の前で見られるだけで6000円の価値があります。撮影会どころかオリエンテーションも始まってないのに元を取ってしまいました。

 

 

オリエンテーションの後、検修庫にむかいます。

 

 

 

撮影会スタート時は建屋の奥のほうにとまっています。

クハ201‐1との対面は9年ぶり。思わず涙腺が緩みます。

 

10分ほどした後、手ブレーキを緩解。奥のアント&手旗によって201系が移動してきます。

 

 

停止位置まで到着した後、撮影タイム開始。

行先表示は中央特快東京のまま、近接での撮影時間になります。

 

 

かっこいい… 

 

かっこいい…

 

 

正面から。かっこいい…

 

 

「201系はモハ201のチョッパが肝なんだから先頭車を保存しておいても仕方ない」なんて声を耳にすることもありますが、象徴としてだけでなく、最新のE235系まで続いているブラックフェイスの先駆者として、先頭車も大いに保存価値はあると思います。

 

 

中央快速線の201系の最大の特徴といってもよい大型の種別表示機。種別の多い中央線ならではのものです。

 

こんな切り取り方をすれば、ジャンパケーブルも相まってスカート取り付け前の時代のようにも見えます。

実車のスカートの取り付け時期と種別表示機の取り付け時期はほぼ同時期でしたが、種別表示機のほうが急ピッチに取り付けが進められた為、スカートなし種別表示機あり という仕様になっていた編成は数多く存在しました。

 

 

今回の撮影会はなんとピット線路にも立ち入りが可能。車両の真下には入れませんが、こんなアングルで撮影も可能です。

 

保安装置の車上子やTR231のブレーキディスクなどがよく見えます。

 

 

近接での撮影ということで、車両の周りはぐるっと立ち入り可能。

片面には2号車の号車札が刺さっておりました。

旧タイプの優先席ステッカーも懐かしいです。

 

車番。通勤車なのに車番が金属切り抜き文字という超豪華仕様なのも201系の特徴(軽装車ではコストダウンでペイント車番になったけど)。

国鉄は201系の設計にかなり気合が入っていたらしく、名鉄パノラマカーの金属切り抜き車番をみて「かっこいいから201系もコレにしよう」ってなった…という噂があったりなかったり。

 

 

妻面貫通扉から車内をのぞいてみました。

やはり全体的にすすけてしまっていますが、中央線の201系を日常的に利用していたあの頃を思い出します。

 

 

あらためて全体像を正面がちに。かっこいい…

 

30分の近接撮影タイムは終了。

この後は方向幕を変更しての撮影になりますが、長くなるので今回の記事ではここまで。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

【模型】Tomix 201系 ND601編成の製作

Tomix 201系(JR西日本30N更新車・ウグイス) をベースに、吹田総合車両所 奈良支所のND601編成を製作しました。

 

 

 

同車は201系のなかでも前期量産車に相当。製品のプロトタイプである後期量産車とはモハ201の床下が異なるので、前期量産車を再現している鉄コレ201系H1編成の床下機器パーツを取り付けました。

 


f:id:JR201_ChuoRapid:20230604172640j:image

さすがに鉄コレのペラペラ床下は見栄えが悪いのでプラ棒やランナーでかさ増し。

 

 

ND601編成もチョッパ制御装置が白色なので塗装で再現。白く輝くCH1-G2がたまらんぜ。

 

 


ダイヤがちょっと乱れると三郷のエキセンあたりですれ違うことがあるよね〜 などと。

 

 

 

 

 

 

〜宣伝〜

当方が製作した奈良の201系に関する書籍を販売中です。模型製作の参考にもなるはず。

興味のある方は是非。

 

booth.pm

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【模型】天賞堂 T-Evolution クモヤ145-117の製作(1/80)

天賞堂 T-Evolutionシリーズのクモヤ145形100番代JR東日本タイプから、豊田車両センターのクモヤ145-117を製作しました。

 

 

製品では前面のワイパーがないので金属パーツを取り付け。ついでに各部の手すりを真鍮線を使って別体化しました。


f:id:JR201_ChuoRapid:20230604172951j:image

 

 

パンタグラフtomixのPS23に載せ替え。

前面貫通扉窓部の運番表示機は自作ステッカーで再現。

屋根上の小物(アンテナ、ベンチレータなど)も塗装しました。

 

 

 

そのうち走行化したいな...

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

【模型】Tomix 201系 ND612編成の製作

Tomix 201系(JR西日本30N更新車・ウグイス) をベースに、吹田総合車両所 奈良支所のND612編成を製作しました。

 

 

同車は201系の中でもコストダウンが図られた通称"軽装車"にあたるので、一般量産車がプロトタイプになっている製品から軽装車へと改造を行いました。

 

軽装車と一般量産車の違いは

・クハ前面黒色板の着色方法

・側窓開閉方法(一般量産:上段下降下段上昇 軽装:上段上昇下段上昇)

・戸閉灯位置

・側面車番・エンド標記(一般量産:金属切り抜き 軽装:ペイント)

・荷物棚

・台車軸ばね

・ブレーキ制御装置カバー

 

などなど多岐にわたっていますが、体質改善車の模型であれば、台車とブレーキ制御装置の交換で十分に再現できます。



f:id:JR201_ChuoRapid:20230527105236j:image

台車の軸ばねの差異は模型にすると非常に分かりにくいのと、製品の台車を活かしたいと考えたので今回は見送り、ブレーキ制御装置の交換のみにとどめました。(もしこだわるのであれば鉄コレの京阪神緩行線総武線の台車に交換すればOKですが…苦労対効果が薄い)

 

トミックスの201系の床板には鉄コレの床下機器が直接取り付けられるようになっていますが、今回は製品のブレーキ制御装置の表面のみそぎ落とし、鉄コレの京阪神緩行線のものを接着しました。


f:id:JR201_ChuoRapid:20230527105454j:image

動力車も当該機器のみ切除し、交換。

 

 

床下はいったん全部グレーで塗装し、実車で黒色のままになっている機器は黒で塗装。

ND612編成はチョッパ制御器箱全体が白色に塗装されているのが特徴なので、そちらも塗装で再現。

 

 

一通り加工した後、運転室内やパンタグラフなど各部に塗装&色さしを行い、各部にインレタを転写し、完成としました。

行先・運番は67Aの奈良行きに設定。現行ダイヤで土日朝に見られる2本の奈良行きのうちの一本です。

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

〜宣伝〜

奈良の201系に関する本を販売中です。模型製作の参考にもなるはず。

興味のある方、是非。

 

booth.pm

 

 

 

 

 

 

 

【模型】Tomix 98813 201系(JR西日本30N更新車・ウグイス) 入線と考察 (レビューもどき)

製品化発表時から大変な話題となったtomixの201系体質改善車ウグイス。

実車の引退が近いことも相まってか、恐ろしいスピードで市場から消え去りました。


f:id:JR201_ChuoRapid:20230509002459j:image

当方も当然購入したので、今回も例によって簡単にレビューのような何かを書いてみます。

 

・プロトタイプ

メーカーからのアナウンスの通り量産車の後期形。床下機器が中央線、京葉線の流用なので、必然的に該当車は今まで通り(チョッパ制御がCH1Bに変更された昭和57年度本予算分(モハ-158〜,クハ-69〜)から、軽装車に設計変更される前の昭和58年度第1次債務負担分まで(〜モハ-263,〜クハ-134))になります。

 

奈良区の201系であればND605~ND610、ND617~ND622(Tc車番:77,78,91,119,122,125,92,93,120,121,123,124)が該当します。

 

説明書の写真のND614(139)やポップの写真のND611(135)はどちらも軽装車なので製品で再現するには加工が必要…ほかの編成の写真なかったのかな?

 

・車体

体質改善工事を受けて印象が大きく変化した車体が忠実に再現されています。

 


f:id:JR201_ChuoRapid:20230509002523j:image

 

窓枠は車体側にモールド。

窓ガラスもうっすらグリーンがかっており、実車のイメージに近いです。

 


f:id:JR201_ChuoRapid:20230509002615j:image

特徴的な奥まったヘッドライトがきっちりと再現されているのがもう最高です。

ライトリムの銀塗装もライトの存在感アップに一役買っています👀

アンテナ台座も中央線や京葉線と異なり断面がコの字形状のパーツが取り付けられています。

また、ライトケースには運客仕切りの機器類がモールドされています。中央線や京葉線と共通のモールドなので実車とは異なりますが、雰囲気としては十分といえるでしょう。

 


f:id:JR201_ChuoRapid:20230509002705j:image

妻面もしっかりとガラスが入っています。貫通扉は例によって幌と一体のパーツ。塗分けしようと思うとマスキングが大変なので扉と幌のパーツは分けてほしいなって個人的には思ったりします。

 

 

・床下機器

現行の実車の床下機器は全車黒だったり編成の半分が黒だったり一部機器だけグレーだったりとさまざまなパターンがありますが、今回の製品は黒床下。上述の通り基本的には既存の中央線や京葉線で使われていたものと同じ床下機器となっています。


f:id:JR201_ChuoRapid:20230509002735j:image

唯一異なる点として、メーカーからもアナウンスがあった通り先頭車にATSの機器箱が再現されています。

 


f:id:JR201_ChuoRapid:20230509002741j:image


f:id:JR201_ChuoRapid:20230509002750j:image

実車のモハ201の減流界磁分路抵抗器とモハ200の補助抵抗器はカバーが西日本オリジナルのモノに交換されていますが、さすがにその点は再現されていません。ちょっと残念。

 

参考:実車の減流界磁分路抵抗器と補助抵抗器

 

 


f:id:JR201_ChuoRapid:20230509002808j:image

スカートは強化型が再現されています。配管なども再現されており、精密感たっぷり。

 

・屋根上


f:id:JR201_ChuoRapid:20230509002822j:image

実車はAU75からWAU709にクーラーが交換されています。新規で再現されたWAU709の造形はもちろんのこと、AU75の撤去跡もしっかり再現されています。

 

 

・付属インレタ
f:id:JR201_ChuoRapid:20230509002858j:image

車番(ND605(77),ND606(78),ND607(91),ND618(93),ND608(119),ND619(120),ND621(123),ND622(124))

前面車番表記

ATS表記

弱冷房車表示

乗務員扉手掛け

が収録されています。

 

・付属パーツ


f:id:JR201_ChuoRapid:20230509003059j:image

 

クハ201用のジャンパ栓パーツと前面行き先パーツが収録されています。

前面行先は

LED式

Q 快速 JR難波、Q 柏原、Q 王寺、Q 奈良、F おおさか東線 新大阪、F おおさか東線 久宝寺

幕式

大和路線 JR難波、柏原、王寺、奈良、おおさか東線 放出、おおさか東線 久宝寺

の12種が収録されています。

 

 



f:id:JR201_ChuoRapid:20230509003545j:image

実車のイメージをバッチリとらえており、かっこよすぎてずっと眺めていられます。ありがとうtomix

加工するのが本当に楽しみ。

 

環状線などへのバリエーション展開にも期待。

 

 

 

最後に宣伝



f:id:JR201_ChuoRapid:20230509011830j:image

 

booth.pm

当方が製作した201系体質改善車ウグイスに関する本がboothで販売中です。床下機器類の写真やロットによる各部の違いなど、模型工作の資料としても有用なものになっていると思います。ぜひお求めください!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。