トミックス製品をベースに201系中央線 八トタT104編成(二代目)を製作しました。
簡単に実車解説
Tc-11+M,M'-16+M,M'-17+Tc'-11+Tc-12+M,M'-18+Tc'-12
からなる編成。番号を見て分かる通り量産車のうち比較的初期に製造された車両たちで編成されています。
番号的に登場時から編成が変わっていないように見えますが、実は複雑な経歴の持ち主です。
落成時は
Tc-11+M,M'-16+T-1+M,M'-17+T-2+M,M'-18+Tc'-11
Tc-12+M,M'-19+Tc'-12+Tc-13+M,M'-20+M,M'-21+Tc'13
の編成で中央線で運用されていましたが、85年度に武蔵野・青梅線用編成に抜擢され
Tc-11+M,M'-16+M,M'-17+Tc'-11
Tc-12+M,M'-18+M,M'-19+Tc'-12
Tc-13+M,M'-20+M,M'-21+Tc'-13
の6連3本に組み替えられます。
その後、武蔵野線から201系は撤退。再度編成組み換えを行い、素直に登場時の編成に…
戻ればよかったんですが。
Tc-13率いる6連が一足先に武蔵野線から撤退。バラの予備車たちと手を組み
Tc-13+M,M'-263+T-1+M,M'-20+T-2+M,M'-21+Tc'-13
の貫通編成を組み、中央線に復帰。
残された6連2本は武蔵野線撤退後
Tc-11+M,M'-16+M,M'-17+Tc'-11+Tc-12+M,M'-18+Tc'-12
Tc-134+M,M'-19+Tc'-134
に組みなおし。
Tc-11率いる編成は黄色に塗りなおされ今度は総武線での運用を始めますが、1年程度でオレンジに再度お色直しされ中央線に復帰。引退まで中央線で活躍することとなりました。
03年に中央線の車両配置が豊田に集約されて以降、トタH4編成として活躍していた同編成ですが、E233系導入で再度転機が訪れます。
豊田の201系分割編成は、E233系がある程度そろったタイミングで検査期限に余裕のある編成はE233系と分割位置をそろえるため東京方が6連になるように組み替えられ、新H編成として引き続き分割運用に充当されましたが、組み替えられなかった編成は分割位置はそのままにT編成へ編入され、分割運用には充当されなくなりました。
その際編成番号が整理され、新しくT編成となった編成たちの編成番号は廃車となってあいていた番号に編入されていきました。(貫通編成は分割編成より先に廃車が進んでいた。)
同編成は組み替えられずに貫通編成扱いとなり、初代が廃車となって空き番となっていた新T104の番号が与えられ、引退まで活躍しました。
タイトルに(二代目)とあるのはこういうわけです。(笑)
本題。
話題のtomix201系から製作。
同編成は量産車のうち比較的初期の昭和55年度第二次債務負担分になるので、主な加工内容は後期型がモデルとなっている製品を前期型にすることとなります。
・モハ201の床下
モハ201の床下は前期型がモデルとなっているkato製のものとごっそり交換しましたが、編成中の他車と表現をそろえるため、台車はトミックスのものに交換。ディティールが甘い断流機は元のモールドを切除し、鉄コレの物を張り付けています。
上が交換後。かなり見た目が良くなったと思います。
カプラーも床板に穴をあけてTNカプラーをM1.4のネジ止めしました。
・クーラー
製品のクーラーはステンレスキセのAU75Gが搭載されていますが、鋼キセのAU75Dに交換。AU75の製造メーカーによる外観の差異を再現したかったのでAU75DS(αモデル)、AU75DH(kato)、AU75DM(鉄コレ)の三種を実車に合わせて混載。
メーカー差異を強調したかったのでスミ入れもしてみました。
上から見る機会が多い鉄道模型。みてて楽しいポイントです。
・運転席運客仕切り
話題となっていた運客仕切りのモールド。せっかくですので色挿ししてみました。ボディに組み込んじゃうとぜんぜん見えないんですけどね(笑)
・その他
製品のアンテナは台座形状が違うので、鉄コレ201系のアンテナの台座のみ取り付けた後、アンテナ本体はE233系などに付属している台座のないタイプのアンテナを差し込んでいます。正確な形状とある程度のディティールを得ることができたと思います。
また、貫通扉とホロが製品では一体パーツで再現されていますが、一旦パーツ全体を銀で塗った後、扉部分のみマスキングしてホロのみグレーで塗装。扉とホロを塗り分けました。
ドア戸あてゴム、パンタとその配管、ベンチレータ、スカートなどは塗装しています。
Tomix201系加工一発目からかなりマニアックなとこを突いてしまった気がします。まあかっこいいのでいいでしょう。
201系中央線 T104編成(2代目)完成!
— 中央快速 (@JR201_ChuoRapid) 2022年1月21日
Tomixベースで製作。
前期型再現の為モハ201の床板はkatoのものへ差し替え、台車はTOMIX製のものへ、モールドの甘い一部の床下機器は鉄コレのものへ交換し、TNをネジ止め。
クーラーも実車に合わせ3種のAU75Dを搭載。
運転台背面のモールド等にも色さし。 pic.twitter.com/HYkfD2D7Up
最後まで読んでいただきありがとうございました。