Tomix製品をベースに201系中央線 八トタH9編成を製作しました。
201系の異端車の中でもおそらく一番有名であろうクハ200-87を組み込んだ編成です。
同車は中間に組み込まれる先頭車であるにもかかわらず電動式種別幕を装備していることが最大の特徴です。
・クハ200-87について
1997年に発生した大月事故の影響で車両不足が発生。衝突された側のE351系は”あさま”廃止で余剰となった189系を転用することで補填し、201系の方は事故に遭わなかった付属編成に他の車両をかき集めて編成を仕立てて使用する措置が取られました。
しかし、201系の復旧は長期化することが見込まれたため、当時首都圏で置き換えが進んでいた103系をかき集めて組成した10連を三鷹電車区に配置し、中央総武緩行線で使用されていた201系のラストナンバー車を含む編成(ミツ19)を武蔵小金井に貸出。両先頭車を中央線用のクハ201-85とクハ200-106に交換し、ムコH48として運用に投入されます。
その後一カ月ほどして、両端のクハはクハ201-87、クハ200-87に振り替えられました。この際、中間先頭車として使用されていたクハ200-87は種別幕が取り付けられ”自動解決装置装備 中間先頭車用スカート 種別幕付” という特異な仕様になりました。
ちなみにこの編成は1998年6月に解消しているようです。
もとの編成に戻った後も引退まで種別幕は撤去されることなく使用され、中間に連結されているときも点灯&稼働していたようです。
本題。
Tomixの201系から製作。
クハ200-87は中間先頭車用の床下に種別幕つきのボディをのせるだけで完成。
製造ロットも製品のプロトタイプと同じなので、車体に派手な加工は特にしていません。
・中間先頭車のライト
前述のとおり、クハ200-87は中間に連結されているときも点灯&稼働していたようなので、
”運番と行先と種別幕は常時点灯、前照灯と尾灯は製品床下についているスイッチでON-OFF操作が可能”
という特殊な点灯パターンを実現できるライト基板の製作を後輩に依頼し、中間先頭車2両双方に搭載。中間に組み込まれているときでも種別幕や行先、運番表示を点灯させることに成功しました。
・先頭部
前回は塗装を行った運転室内壁面ですが、その後銀河モデルから専用のシールが発売されたので、今回はそれを貼り付けています。
クハ200-87の種別幕のオレンジ色の灯りが連結相手のクハに反射する様子を再現したかったのと、分割しても使いやすいということで行先は快速東京行きを選択。
前回同様アンテナも交換しています。
201系 八トタH9編成完成
— 中央快速 (@JR201_ChuoRapid) 2022年4月26日
中間のクハ200-87にも種別表示機が設置されている同編成をTomixベースで製作。中間クハにはトベ2(@df200rb)製作のライト基板を設置し、中間に組み込まれた状態でも種別幕などが点灯している状態を再現。
電照のオレンジが連結相手のクハに反射してる様子を再現できて大満足😊 pic.twitter.com/FsZ90YhFv0
ライト基板を作ってくれたトベ氏、ありがとうございました。